2018年 都内路線価4%上昇、23区周辺部も

銀座 鳩居堂前

日経新聞に掲載されていた、路線価に関するニュースをご紹介したいと思います。

東京国税局が7月2日に発表した東京都内の2018年分の路線価(1月1日時点)は、前年比で平均4.0%上昇しました。

5年連続のプラスで、上昇率は前年から0.8ポイント上向きました。訪日外国人やオフィスの需要が好調な都心で高い上昇が続いたのに加え、23区の周辺部にも波及したのが特徴的です。世田谷や品川、足立など利便性の高いエリアの開発が全体をけん引しています。

相続税対策 路線価

都内の税務署管内ごとの最高路線価は全47地点で上昇しており、最高路線価の上昇率では麻布・新宿・四谷・渋谷などの都心のほか、世田谷・足立など23区の周辺部も含めた10地点が10%以上となりました。5%以上10%未満だったのは32地点で、5%未満だったのは多摩地域の5地点となりました。

都内で最も路線価が高かったのは中央区銀座5丁目・銀座中央通りの鳩居堂前で、1㎡当たり4432万円とバブル期の水準を超え、2年連続で過去最高を更新しました。ですが、上昇率は9.9%と、前年の26.0%から鈍化しています。

新宿・渋谷・青山などの都心で高い伸びが続いていますが、上昇率で見ると前年より縮小した地点が多かったことが特徴です。

一方、都心以外では上昇率が前年より拡大した地点が増えています。

例えば、「品川区小山3丁目・武蔵小山商店街通り」。上昇率は前年より3.5ポイント高い7.3%となりました。同地点は東急目黒線の武蔵小山駅前に当たり、東京メトロ・南北線や都営地下鉄・三田線に乗り入れ、都心へのアクセスに優れていることが特徴です。

全長800mのアーケードが有名な商店街「パルム」がある駅前では複数の大型再開発が進んでおり、三井不動産レジデンシャルや住友不動産などがこぞってタワーマンションを建設するなど、木造住宅が密集していたエリアが生まれ変ろうとしている地域です。

「世田谷区玉川2丁目・玉川通り」の上昇率は13.2%と前年の12.4%をさらに上回りました。二子玉川駅直結の商業施設「二子玉川ライズ」は、17年度の来館者数が3168万人と前年度比で1.5%増加しており、全館開業した15年春から集客力を維持しています。駅の1日あたりの乗降人員も約16万人と1.5%伸びました。

東京電機大など複数の大学誘致でにぎわう北千住も伸びています。「足立区千住3丁目・北千住駅西口駅前広場通り」の上昇率は前年より2.8ポイント高い14.5%に達しました。JR常磐線や東京メトロ・日比谷線など5路線が乗り入れる高い利便性を背景に、マンション開発が相次いでいます。

不動産調査会社、東京カンテイの井出上席主任研究員は「価格が上がりすぎた都心は投資意欲が下がり、上昇傾向に一服感が出始めている」と話しました。半面、「上昇の余地がある周辺部でも交通利便性が高いエリアは、マンションなどの開発がにわかに活発になってきた」とも指摘しました。

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る